アルツハイマー型認知症は、ドイツの精神医学者アロイス・アルツハイマーによって、当時51歳の女性が世界初の患者として報告されました。

アルツハイマー型認知症は「認知症」の一種で、女性に多いと言われています。

脳が委縮することによって、さまざまな認知機能の低下、人格崩壊を引き起こす病気で、はっきりとした原因は解明されていません。しかし、食習慣、運動習慣をはじめとする「生活習慣」が大きく関係していると言われ、若年性の場合は、遺伝子が関係している場合もあると考えられています。

一時的な物忘れなどの記憶障害や、頭痛・めまい・不眠・抑うつ状態などの初期症状から始まり、症状が進行すると、家族の顔、通いなれた職場、自宅までの道までもがわからなくなったり、物忘れしたこと自体を忘れるようになってしまうため、症状を自覚することも、働くこともできなくなります。

同時に行動障害・人格崩壊を引き起こし、奇妙な行動や徘徊が目立つようになってきます。摂食や排泄も困難になり、最終的には寝たきり状態となって、発症から5年~10年で死に至る病気です。

発症した時点からの進行は緩やかで、徐々に重症化していくため、一時的な物忘れなどの初期症状がみられる段階では、過度のストレスやうつ病といった、誤った診断がなされてしまう場合もあります。

高齢者の病気というイメージが強かったこの病気が近年若者の間で増加していることから、65歳以上を「老人性アルツハイマー型認知症」、18歳~64歳までを「若年性アルツハイマー型認知症」と呼び、区別されるようになりました。

発症する年齢が若ければ若いほど症状が進行するスピードも速くなります。現在の医学では、症状の進行を遅らせる以外に治療法がないため、早期発見・早期治療が重要になります。