若年性認知症の検査は、主に知能検査・画像診断・血液検査を行い、本人や家族への問診も含め、それら全てを総合して診断されます。

知能検査は、中核症状(記憶障害・見当識障害・言語障害・判断力の低下・実行機能障害など)をチェックし、認知機能の低下・異常を調べるための検査です。インターネット上でできる自己診断チェックのような項目を、更に細かく具体的に調べていきます。

画像診断は、認知症の原因となる疾患を調べるための検査です。
画像診断にはCT、MRI、SPECT、PETを使用する方法があり、おおまかに以下のことがわかります。

CT/MRI 脳の形態を観察して、萎縮・脳卒中・脳腫瘍・くも膜下出血をはじめとした脳疾患や、構造的な変化を捉えることができる
SPECT/PET 脳内の代謝、血流などの機能的な変化を観察して、活動が衰えた部分や機能の状態を調べることができる

若年性認知症の画像診断は、この構造的な変化と機能的な変化の両方を調べて統合的に判断することが、早期発見のために望ましいと言えます。

治療においては、早期発見することにより、原因によっては治せる認知症と治せない認知症があります。初期段階であれば治せる可能性のある認知症でも、ある程度症状が進行してしまった後では、完治できなくなる可能性もあります。

また、アルツハイマー型認知症は、現代の医学では完治させることができません。そのため、症状は徐々に、そして確実に進行するでしょう。しかし、完治の見込みがない原因を持つ認知症であっても、食習慣、運動習慣をはじめとした生活習慣を改善し、進行を遅らせる治療とリハビリを続けることで、長期にわたり日常生活をさほど問題なく送ることのできる場合もあるのです。

認知症の原因や進行の程度は人によってさまざま。「若年性」の病気は、高齢者と比較して進行のスピードも速くなります。必ず専門医と相談しながら、初期段階から適切な治療を行うことが大切です。