認知症は、もともと痴呆症と呼ばれていた病気で、基本的に違いはありません。

しかし、痴呆には「知能が劣り愚かなこと、阿呆」などの意味もあり、言葉が差別的・侮辱的であることや、偏見を助長する不適切な表現であるとされたことから、2004年に厚生労働省検討会によって痴呆症から認知症へと変更されました。

一人の人間として、社会と関わり生きていきたい・・・。
認知症に対する誤解や偏見はいまだに根強く、不安を抱える患者や家族の想いは計り知れません。

高齢化・核家族化・少子化が定着した現代では、介護者一人に掛かる負担も大きくなっています。働き盛りの若者が若年性認知症になってしまえば経済的な負担までもが重く圧し掛かり、地域社会の協力は不可欠となるでしょう。

若年性の病気は、高齢者の病気よりも早いスピードで進行します。間違った誤解や偏見があるために受診が遅れてしまうケースも少なくはなく、認知症に対する正しい知識と理解を持って、早期発見・早期治療に努める必要があります。

患者本人とその家族、近隣の住人が安心して暮らすことのできるより良い地域社会に向けての取組みが重要視されており、この改称においても、そういった地域づくりを目的として実現したものです。