若年性認知症の一種である「脳血管性認知症」は、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)を主な起因とする病気で、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって脳細胞に十分な栄養や酸素が届かず、障害を引き起こすものです。

多発性脳梗塞が最も多い原因とされることから「多発梗塞性認知症」とも呼ばれ、男性に多い病気と言われています。

主な症状として、物忘れ、計算能力や意欲の低下、めまい、手足のしびれや麻痺、言語障害、運動障害などがありますが、最後まで人格が保たれる場合も多く、脳血管障害の起きた部位や程度によって、その症状はさまざまです。

一部の機能は低下しても正常に働く機能が残るため、症状の出方にムラがあったり、日によって差があったりすることから「まだら認知症」と呼ばれることもあります。

また、「脳血管性認知症」は、脳卒中の起きた後など、発症時期と原因がある程度はっきりしており、脳血管障害の進行に伴い、認知症の症状も階段状に悪化するという特徴を持っています。つまり、脳の血管が詰まったり破れたりするたびに、一段・・・また一段、と階段のように症状が進んで行くのです。

そのため、認知症の進行を遅らせる治療とともに、脳卒中を再発させない治療を行うことが重要となります。

脳血管性認知症の原因となる脳卒中は、三大生活習慣病のひとつです。高血圧、高コレステロール、食生活、運動不足、睡眠不足、ストレス、肥満、糖尿病、喫煙などの危険因子を解消し、生活習慣を見直すことで、予防できる可能性も高くなります。