映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの主人公を演じたハリウッド・スターのマイケル・J・フォックスや、ボクシングのヘビー級の元世界チャンピオンのモハメド・アリがパーキンソン病を患ったことで、多くの人がパーキンソン病を知るきっかけになりました。

この病気は、運動をつかさどる神経がうまく脳に伝達されないために、全身に症状が現れる難病です。

主な症状として、手足のふるえ、筋肉の硬直、歩行障害、すくみ足、無動・姿勢反射障害、などと言ったいわゆる「運動障害」「不随運動」と呼ばれるものが多く、これらは徐々に、そして確実に進行していきます。

中でも40歳以下の若年層に発症した場合を「若年性パーキンソン病」と呼び、パーキンソン病全体の約10%を占めています。若年層の中でも、早い人では10代で発症していて、最年少では7歳発症というデータも存在しています。また、10代や20代といった早い時期での発症は、たいていの場合、兄弟・姉妹などと揃って発症するというデータも残されています。

原因として、これまでは脳の中にある神経細胞の変性とされてきました。中脳にあるドーパミン神経が破壊されて死滅していきます。

ドーパミン神経は、身体を動かす運動全てにかかわっている神経なので、うまく脳に伝えることができないために身体全体の動作が鈍くなったり行動が遅くなったり、身体を思うように動かせなくなるのです。

しかし最近の研究では、遺伝子変異による発症の可能性も指摘されています。

主な原因遺伝子には、Parkin(パーキン)、PINK1(ピンク・ワン)というたんぱく質を作る遺伝子があり、これらのうち、どちらかの遺伝子に傷がついたり変異が起こることで、細胞内に異常なミトコンドリアが蓄積されて発症に至るというものです。