消化器系の粘膜にできる隆起状のものをポリープと呼び、子供や若い人に発症するポリープを若年性ポリープといいます。

この病気は、小腸・結腸・直腸などに多く発生し、単発性ポリープでは癌化することもありません。特に自覚症状がないのも特徴です。

まれに腹痛を訴えたり、大きくなったポリープが自然に脱落して排便時に便と一緒に排泄されることがありますが、この際出血を伴うので、血便や下血などによってわかることもあります。

ポリープにはいくつかの種類があり、発症する年齢も様々です。茎があるものとないもの、隆起しているものと平面的なもの、または陥没したものがあります。

茎がないポリープほど悪性化しやすいですが、若年性ポリープには茎があり、表面が滑らかな球形で直径1cmくらいの大きさのものがほとんどです。

いまのところ若年性ポリープの一番の原因は、糞便の粘膜に対する刺激であると考えられています。

大人と同様、脂肪分の高い食事や、偏った食事、野菜嫌いの子供が多いことなど、全体的に食物繊維の摂取量が低いために腸の活動が鈍くなるのでしょう。

また、これと似た名前で若年性ポリポーシスと呼ばれる病気がありますが、これは若年性ポリープが多発している状態のものを指しています。

ポリポーシスの原因は、遺伝的要素と非家族性要素の二種類がありますが、中でも大腸にできる家族性ポリポーシスは、100個以上のポリープが発生し、将来は癌化する可能性が非常に高い遺伝性の疾患です。

症状としては、血便・下痢・腹痛といったものが顕著に現れ、その他に発育障害、心奇形などの異常が起こる事もあります。放置すれば40歳前後までにその約半数が癌化してしまうため、15歳前後~20歳頃までに大腸全摘術を行います。

家族に大腸ポリポーシスの患者がいる場合は、早期検査・早期治療に努めることが大事です。